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AIチャット 作り方|無料で最初の1つを動かす3方式の選び方【2026年10月】

AIチャットの作り方を、Claudeのプロジェクト・Dify・API自作の3方式で比較し、無料枠の範囲、資料を読ませる手順、公開前の確認までを2026年10月19日時点の公式資料で整理します。

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AI Expert 編集部運営 Orga合同会社

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AIチャット 作り方|無料で最初の1つを動かす3方式の選び方【2026年10月】

結論: AIチャットの方式は、資料の量ではなく、使う人の範囲と他システムとの連携で決まります。プログラムを書かなくても無料枠で最初の1つは動かせますが、試せる回数には上限があります。この記事では、Claudeのプロジェクト・Dify・API自作の3方式の選び方、無料枠の範囲、資料を読ませる手順、公開前に確認する5点を書きます。

この記事の要点

  • 自分専用のAIチャットは、無料で作り始められる。無料のClaudeアカウントでもプロジェクトを最大5つ作れる(Anthropic公式ヘルプ)
  • Difyの無料Sandboxは、200メッセージクレジット・5アプリ・50ナレッジ文書・50MBまで。使い切ったら自分のAPIキーへ切り替える(Dify料金ページ・2026年10月19日時点)
  • 方式は、他システムとの連携が必要ならAPI自作。連携が不要なら、自分だけで使う場合はClaude、数人で使う・公開する場合はDifyを選ぶ。Claudeの無料アカウントのプロジェクトは組織内で共有できないため
  • 資料を登録しただけでは安心できない。質問して、答えの根拠が資料にあるかを毎回見る
  • 公開前は、入力してよい情報・共有範囲・誤答の扱い・責任者・止める基準の5点を決める

この記事は、自分や自社の仕事で使うAIチャットを、プログラムを書かずに最初の1つ動かしたい方に向けて書いています。想定するのは、中小企業の担当者や個人事業主が、Claudeのプロジェクト・Dify・API自作のどれで作るかを決める場面です。「自分で試して作る」ことはすでに決めた方が対象です。お客様向けに外へ公開するチャットボットの設計や精度改善、費用相場はAIチャットボットの作り方に分けました。

今日やることは1つです。無料アカウントを作り、読ませたい資料を1つ入れたプロジェクトを作ってください。数人で使う前提の方も、まずここから始めると、手戻りが少なく済みます。

AIチャットは自分で作れる|3つの方式を先に比べる

プログラムを書かなくても、AIチャットは自分で作れます。選択肢は3つに絞れます。Claudeのプロジェクト、Dify、そしてAPI(=他のソフトからAIを呼び出すための窓口。使うにはプログラムが要る)を使った自作です。

Claudeのプロジェクトについて、Anthropicの公式ヘルプは「独自のチャット履歴とナレッジベース(=資料置き場)を持つ、独立した作業場所を作れる」と説明しています。各プロジェクトに資料を上げ、背景を渡し、そこで集中して会話できます。Difyは公式ドキュメントで、AIアプリを作るためのオープンソースのプラットフォームと紹介されています。自分のデータを使ったエージェントやチャットボットを作り、Webアプリとして公開したり、APIで組み込んだりできます。

方式向く場面無料枠つまずきやすい点
Claudeのプロジェクト自分1人で、決まった資料を相手に質問したい無料アカウントでもプロジェクトを最大5つ作れる資料が増えたときに必要な部分だけを自動で探して読む仕組み(RAG)は有料プラン限定。組織内の共有もTeam・Enterpriseのプランのみ
Dify数人で使う、またはWebアプリとして公開したいSandbox(=無料の試用プラン)に200メッセージクレジット・5アプリ・50ナレッジ文書・50MBクレジットを使い切ると、自分のAPIキー(=AI会社が発行する、使うための合言葉)への切り替えが必要
API自作社内システムと連携する、画面や動きを細かく決めたい無料枠はこの記事の対象外(各社の料金ページで確認)プログラミングの知識が要る。保守と情報管理の責任を自分で持つ。この記事の読者は、最初は選ばなくてよい

まず「他のシステムとデータをやり取りする必要があるか」を考えます。必要ならAPI自作、不要なら「自分以外の人も使うか」でClaudeとDifyを選び分けます。Claudeで自分以外と共有したいときは、有料のTeamなどのプランが前提になります。

他システムとの連携、次に使う人の範囲を考えて方式を選ぶ

3方式の選び方の分かれ道最初の問いは「他システムと連携が必要か」です。必要ならAPI自作、不要なら次の問い「自分以外の人も使うか」へ進み、使うならDify、使わないならClaudeのプロジェクトを選びます。問い1他システムと連携が必要?いいえ問い2自分以外の人も使う?はいAPI自作はいDifyいいえClaudeのプロジェクト

図の内容: 他システムとの連携が必要ならAPI自作。不要なら、自分以外も使う場合はDify、自分だけならClaudeのプロジェクトを選ぶ分岐。

確かめ方: まず「他システムと連携が必要か」に答え、はいならAPI自作を検討します。いいえなら「自分以外の人も使うか」に進み、はいならDify、いいえならClaudeのプロジェクトから始めます。迷ったら、最も軽いClaudeのプロジェクトで1つ動かし、足りなくなってからDifyへ移るのが手戻りの少ない順番です。

作る前に決める|目的・読ませる資料・使う人

作り始める前に、目的を1行、資料を1つ、使う人を決めてください。この3つが決まっていないと、どの方式を選んでも答えがぼやけやすく、何にでも答えるが何にも使えないチャットになりがちです。

目的は1行で書きます。「新入社員が就業規則の疑問を自分で調べられるようにする」「営業が過去の提案書から似た案件を探せるようにする」のように、誰が何に使うかまで入れます。「業務を効率化する」では広すぎます。

資料は、最新版が1つ決まっている物から選びます。同じ内容の古い版と新しい版が混ざると、チャットはどちらを根拠にしたのか分からなくなります。最初の1つに選んでよい資料は、次の区分で判断してください。

資料の区分例最初の1つに選んでよいか
公開してよい資料官公庁の公開PDF、自社サイトに載せた案内選んでよい。原本で答え合わせができる
社内だけの資料社内の手順書、就業規則入れてよい範囲を決めてから選ぶ
個人情報・取引先の秘密を含む資料顧客名簿、契約書最初の1つには選ばない

扱いの決め方は、後の「公開前に確認する5点」で書きます。

使う人の範囲を決めます。自分だけか、同じチームの数人か、社内全員か。範囲が広がるほど、選べる方式が変わり、確認する項目も増えます。

決めること良い書き方の例避けたい書き方
目的(1行)新入社員が就業規則の疑問を自分で調べられるようにする業務を効率化する
読ませる資料最新版の就業規則1ファイル共有フォルダ全体
使う人総務の2人だけ(最初の2週間)社内の誰でも

確かめ方: 目的の1行を、同僚か、いなければ家族や取引先の人に読んで聞かせてください。「それは何に使うの?」と聞き返されたら、まだ広すぎます。「それなら私も使える」と言われる粒度まで絞ります。

方式A|Claudeのプロジェクトで作る手順

Claudeのプロジェクトは、無料アカウントでも使える最も軽い方式です。手順は4つです。プロジェクトを作り、指示を書き、資料を入れ、質問します。

Anthropicの公式ヘルプによると、プロジェクトは無料アカウントを含むすべての利用者が使えます。無料の利用者は最大5つまで作れます。また、プロジェクト指示を使うと、Claudeの答え方をプロジェクトごとに調整できます。

  1. プロジェクトを作る: Claudeの画面でプロジェクトを新規作成し、前の節で決めた目的を表す名前を付けます
  2. 指示を書く: プロジェクト指示の欄に、チャットの役割と答え方のルールを書きます。下のひな形をそのまま使えます
  3. 資料を追加する: 最新版の資料をアップロードします。最初は1ファイルに絞ります
  4. 質問する: プロジェクトの中で会話を始め、答えの根拠が資料にあるかを見ます

指示文のひな形は、何を読ませ、何をさせ、どう確認するかを入れた形にします。

プロンプト
あなたは、このプロジェクトに登録された「就業規則」だけを根拠に答えるアシスタントです。
- 質問には、登録された資料の該当箇所を引用して答えてください。
- 資料に書かれていないことは「資料には記載がありません」と答え、推測で補わないでください。
- 回答の最後に「根拠: 資料名の第何条」の形で、読んだ箇所を示してください。
- 判断が分かれる質問や、個人の事情が絡む質問は、「総務担当に確認してください」と案内してください。

Anthropicの公式ヘルプでは、新しい版(beta=試験的に出している新しい画面)を段階的に展開中と案内しています。画面の名前が違うときは、公式ヘルプの最新の説明を見てください。

無料でできる範囲と、有料でできる範囲は区別して覚えてください。資料が増えたときに必要な部分だけを探して答える仕組みをRAGと呼びます。公式ヘルプによると、RAGは有料プラン(Pro・Max・Team・Enterprise)の利用者だけが使えます。組織内でプロジェクトを共有できるのも、TeamとEnterpriseのプランです。無料アカウントで作るプロジェクトは「自分専用」と考えておくのが安全です。数人で使いたいときの選択肢は、Difyか、Claudeの有料のTeamプランです。

確かめ方: 作ったら最初に、資料に書いてあることを1問、書いていないことを1問聞いてください。書いてあることには根拠つきで答え、書いていないことには「記載がありません」と返れば、指示文が効いています。

方式B|Difyで作る手順と無料枠

Difyは、数人で使う、あるいはWebアプリとして公開したいときに選ぶ方式です。無料のSandboxプランで、最初の1つを動かせます。

Difyの公式ドキュメントは、提供形態を2つ案内しています。1つは、管理された環境でインストール不要で始められるクラウド版で、無料のSandboxプランが含まれます。もう1つは、オープンソースのコミュニティ版を自分のサーバーで動かす形です。最初の1つなら、クラウド版のSandboxで十分です。コミュニティ版は、サーバーを自分で用意して保守する前提になります。形態や料金プランの全体像はDifyとはにまとめました。

Sandboxの無料枠は、料金ページの表記で次のとおりです(2026年10月19日時点)。

項目Sandbox(無料)Professional(有料)
価格表記Free$590(1ワークスペースあたり年額)
メッセージクレジット200(使い切ったら自分のAPIキーへ切り替え)毎月5,000
チームメンバー1人3人
ナレッジ文書50500

メッセージクレジットは、モデル(=チャットの頭脳になるAI)の種類に応じて減り方が変わります。このほか、Sandboxはアプリ5つ、ナレッジ(=AIに読ませる資料置き場)の保存容量50MBまでです。クレジットは、複数のAIモデルを試すために用意されています。価格は米ドルの表記のまま載せています。円には換算していません。数字はDify側の改定で変わりうるため、使う前に料金ページで確認してください。

Difyで最初の1つを作る手順は、次のとおりです。

  1. アカウントを作る: dify.aiでクラウド版に登録し、Sandboxプランで始めます
  2. アプリを作る: チャット形式のアプリを新規作成します。名前は目的の1行から付けます
  3. モデルをつなぐ: 使うAIモデルを選びます。Sandboxのクレジットで試せます
  4. ナレッジを登録する: 最新版の資料をアップロードし、アプリに紐づけます(=このチャットがその資料を使えるように選んでおきます)
  5. 公開する: 動作を確認してから、Webアプリとして公開します

Difyの最初の1つは、5つの手順を上から順に進めれば動く

Difyで最初のチャットを動かす5手順アカウント作成、アプリ作成、モデル接続、ナレッジ登録、公開の5つを左から右へ並べた手順図です。公開の前に動作確認を挟みます。① アカウントSandboxで開始② アプリ作成チャット形式③ モデル接続クレジットで試す④ ナレッジ登録最新版を1つ⑤ 公開確認してからクレジットを使い切ったら、自分のAPIキーへ切り替える(Dify料金ページ)

図の内容: Difyで最初のチャットを動かす5手順(アカウント、アプリ作成、モデル接続、ナレッジ登録、公開)と、クレジット切れ時の対応。

確かめ方: 公開する前に、アプリの中で10問ほど質問して、無料のクレジットがどれくらい減るかを見てください。200メッセージクレジットがモデルの種類によって消費される以上、減り方を知らないまま数人に配ると、すぐ尽きます。

方式C|API自作を選ぶ条件

API自作を選ぶのは、社内の既存システムとつなぐ、画面や動きを細かく決める、利用ログを自社の仕組みで管理する、のいずれかが必要なときです。単に資料を読ませて質問したいだけなら、方式AかBで足ります。

進め方は、手順の詳細よりも先に、次の3点を紙に書き出すことから始めます。つなぎたいシステムと渡したいデータ、画面や動きの要望、止まったときに困る人です。書き出した内容を、開発できる人か外部の開発会社に見せて相談してください。作ったあとの保守とセキュリティの責任も、自分たちで持つことになります。

確かめ方: 書き出した3点を見て、方式AかBで同じことができないか、もう一度検討してください。できるなら、そちらのほうが早く動きます。

資料を読ませる|答えの根拠を資料と照らす

資料を登録しただけでは、チャットが資料を使って答えているとは限りません。質問して、答えの根拠が資料にあるかを毎回見るのが、資料を読ませる作業の本体です。

ここで書くのは、設計の細かい話ではなく、動作の確認です。資料を細かく区切る作業や検索の精度を詰める話はRAG構築の進め方にあります。この記事では「アップロードして質問し、根拠を資料と照らす」ところまでに限ります。当社はこの記事の手順を実際に作って動かしたわけではなく、公式資料の記載に沿って書いています。画面が違うときは、公式ヘルプを見てください。以下は一般的な確認の型として読んでください。

症状原因の見立て確かめ方
資料に書いてあることを聞いても「分かりません」と返る資料が登録されていない、またはアプリに紐づいていない設定画面で、資料が登録済みで、このチャットから使える状態か確認する
もっともらしいが、資料のどこにも無い内容を答える資料を使わず、AIが一般知識で答えている「根拠の箇所を引用して」と聞き、引用が資料と一致するか照らす
古い内容で答える資料の更新後に、登録し直していない資料を更新したら、差し替えたか確認する
答えは合っているが、どの資料か分からない根拠の表示を指示していない指示文に「根拠として資料名と箇所を示す」と足し、回答に出るか見る
資料が長いと、後半を使わない資料が多く、必要な部分に届いていない資料の後半にある内容を指定して質問し、答えられるか見る

試す資料は、官公庁の公開PDFのように、誰でも原本を見られる物が向いています。答え合わせを原本でできるからです。たとえば就業規則なら、次のような質問を用意します。

質問の種類質問の例合格の目安
資料にある(条文の確認)年次有給休暇は、入社何か月目から取れますか?該当の条を示し、資料どおりに答える
資料にある(数字の確認)試用期間は何か月ですか?資料の数字と一致する
資料にない副業の届け出に使う様式は何ですか?「記載がありません」と返る
判断が分かれる私の場合は休職できますか?担当者への確認を案内する

回答の画面に、参照した資料名や箇所が表示されるかも見てください。表示されれば、使う人が自分で原本と照らせます。

確かめ方: 資料の中から答えが明確な質問を5つ選び、チャットに聞いてください。5つとも根拠つきで正しければ、使い始めてよい水準です。1つでも外れたら、指示文に「資料に無いことは答えない」を足し、もう一度同じ5問を聞きます。資料を差し替えたときも、同じ5問で確認し直します。

公開前に確認する5点|入力情報・共有範囲・誤答

動くチャットができても、使う人を広げる前に5点を決めてください。入力してよい情報、共有する範囲、誤答の扱い、責任者、止める基準です。自分1人で使うだけなら、1点目の「入力してよい情報」だけ確認すれば足ります。この節で「共有」は、同じ会社や同じチームの人に使わせることを指します。

個人情報保護委員会は、生成AIサービスが普及していることを踏まえ、「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」を行うと公表しています。当社は、個人情報や取引先の情報を入力する前に、扱いを決めておくことを勧めます。入力してはいけない情報の整理は中小企業の生成AIセキュリティにまとめています。

確認点NGの状態OKの状態
入力してよい情報何を入れてよいか決めていない。個人情報入りの資料をそのまま登録している入れてよい資料と、入れない情報(個人情報・取引先の秘密など)を一覧で決めた
共有範囲無料アカウントのプロジェクトを、そのまま他人に使わせている共有できるプランか、使う人を限れる方式かを確認し、使う人を限った
誤答の扱い答えをそのまま顧客や上司に出している重要な回答は、根拠の箇所を人が原本と照らしてから使うと決めた
責任者誰が資料の更新や停止を決めるか曖昧になっている資料の更新と、チャットの停止を決める人が1人決まっている(1人で使うなら自分でよい)
止める基準問題が起きてから考える「資料に無い数字を答えた」「個人名が回答に出た」など、止める条件を先に決めた

確かめ方: この表を印刷して、5行すべてが右列になっているかを見てください。1行でも左列なら、使う人を広げるのを待ちます。特に「入力してよい情報」は、チャットを作る前に決めるほうが安全です。

社内向けではなく問い合わせ窓口として本格的に作る場合は、方式の選び方から回答の検証、公開後の改善までを整理したAIヘルプデスクの構築で作る前に決める6項目と5ステップも確認してください。

早見表|どの方式で作るか

本文を読む時間がない方は、次の1表だけ見てください。社内システムとの連携や自由な画面設計が必要なら、使う人数にかかわらずAPI自作の行を見てください。

こういう人はこの方式最初にやること
1人で、手元の資料を相手に質問したいClaudeのプロジェクトプロジェクトを作り、指示文を貼って資料を1つ入れる
数人で使う、またはWebアプリとして公開したいDify(Sandbox)クラウド版に登録し、アプリとナレッジを作る
社内システムと連携したい、画面を自由に作りたいAPI自作要件を書き出し、開発できる人か外部に相談する
社外の顧客が使うこの記事の範囲外AIチャットボットの作り方を読む

進み方は3段階です。まず無料で最初の1つを動かします。足りなくなったら、共有や公開のためにDifyや有料プランへ広げます。顧客向けや既存システム接続のように要件が重くなったら、外部の専門家に任せます。

無料で試し、足りなくなったら広げ、要件が重くなったら任せる

無料で試す、広げる、任せるの3段階第1段階は無料枠で最初の1つを動かします。第2段階は共有や公開のために有料プランやDifyへ広げます。第3段階は顧客向けや既存システム接続など要件が重くなった時点で外部に任せます。① 無料で試す最初の1つを動かす② 広げる共有・公開のためにプランやDifyへ③ 任せる顧客向け・社内全員向け既存システム接続

図の内容: 無料で試す、広げる、任せるの3段階と、段階が上がるきっかけ。

自分で作るのをやめて任せる境目

顧客が使う、社内全員が使う、既存システムにつなぐ、のどれかになったら、自分で作り続けるより任せたほうが早い場合があります。ここでの「任せる」は、開発会社や専門家に作ってもらうことです。

境目は次のとおりです。顧客向けに外へ出すと、誤答の責任が会社に及びます。社内全員向けになると、資料の更新と権限(=誰が資料を見られる・直せるか)の管理が日常業務になります。既存システムとの接続は、API自作の領域で、保守まで含めた体制が要ります。

顧客向けの設計や方式比較はAIチャットボットの作り方、外注の費用の見方はAI専門家の費用で整理しました。

当社(Orga合同会社)の案件カテゴリには「AIエージェント/チャットボット構築」があります。初回相談は無料(30分)です。流れは、無料相談、打ち合わせ、契約、専門家候補のご提示、キックオフ(=作業の開始会議)の5段階です。

確かめ方: 任せるかどうかは、「このチャットが止まったとき、困る人は自分だけか」で判断します。自分だけなら自作で続けます。顧客や他部署が困るなら、任せる側の話を一度聞いてください。

AIチャットを今すぐ作らなくていい会社と、この記事に含まれないこと

次の条件に当てはまる場合は、AIチャットを今すぐ作らなくて構いません。

  • 読ませたい資料が決まらない(どれが最新版かが分からない)。先に資料の整理をする
  • 入力してよい情報の社内ルールがない。先にAI利用ガイドラインを整える
  • 同じ質問が月に数回しか来ない。チャットを作る手間のほうが大きい

この記事に含まれないことは、次のとおりです。

入力してはいけない情報の整理は、中小企業の生成AIセキュリティを参照してください。

Summary in English

You can build your first AI chat without writing code, using free tiers. First, consider whether the chat needs to connect to other systems. If it does, consider building with an API. Otherwise, choose Claude Projects for personal use or Dify when others will use it. This article compares three approaches and gives a five-step path to your first working chat.

Claude Projects: according to Anthropic’s help center, projects are available to all users including free accounts, and free users can create up to five projects. Retrieval-augmented generation (RAG) for larger knowledge bases is limited to paid plans, and sharing within an organization is for Team and Enterprise plans.

Dify: its pricing page lists a free Sandbox plan with 200 message credits, 5 apps, 50 knowledge documents and 50MB of knowledge storage, as of October 19, 2026. Once the credits are used up, you can switch to your own API key. The paid Professional plan is listed at $590 per workspace per year.

Before you share the chat, decide five points: what information may be entered, who can use it, how wrong answers are handled, who is responsible, and when to stop. Japan’s Personal Information Protection Commission has issued a notice on using generative AI services. For customer-facing chat, company-wide rollout, or integration with existing systems, consider handing the work to a specialist rather than continuing alone. We have not built and run an AI chat ourselves for this article, so the steps follow the official documentation.

まとめ|最初の1つは無料枠で、公開の判断は別に決める

  • 自分専用のAIチャットは、無料で作り始められる。Claudeは無料アカウントでもプロジェクトを最大5つ、Difyは無料のSandboxで5アプリまで
  • 方式は、他システム連携が必要ならAPI自作。不要なら、自分だけで使う場合はClaude、数人で使う・公開する場合はDifyを選ぶ
  • 作る前に、目的を1行、資料を1つ、使う人の範囲を決める
  • 資料は登録して終わりにせず、質問して根拠が資料にあるかを毎回見る
  • 公開前は、入力してよい情報・共有範囲・誤答の扱い・責任者・止める基準の5点を決める
  • 顧客向け・社内全員向け・既存システム接続になったら、任せる境目として相談を検討する

次のアクションは、3つのうちどれか1つで構いません。

  • 今日: 無料アカウントを作り、読ませたい資料を1つ入れたプロジェクトを作る
  • 今週: 選んだ方式で最初の1つを作り、答えが明確な質問5つで根拠を資料と照らす
  • 今月: 公開前の5点を決め、使う人を数人に広げるか判断する

自作で進めるか、任せるかで迷う段階になったら、その相談も無料相談の場でお聞きします。

次に読む

更新履歴

  • 2026-10-19: 初版公開。2026年10月19日時点の公式資料を反映
  • 次回更新予定: 2026年11月(Dify・Claudeの無料枠と画面の再確認)

本記事は2026年10月19日時点のDify・Anthropicの公式資料と個人情報保護委員会の公表ページに基づきます(公開日: 2026年10月19日)。無料枠の数字や画面の表示は変わることがあるため、使う前に各公式ページで確認してください。

参考・出典

FAQよくある質問

チャットAIを自作するにはどうすればいいですか?
プログラムを書かない方法なら、Claudeのプロジェクト機能かDifyを使います。どちらも、目的を1行で決め、指示文を書き、資料を登録し、質問して答えの根拠を資料と照らす流れで作れます。社内の他システムとつなぐ、画面を自由に作るといった要件が出たときに、APIを使った自作を検討します。
AIチャットは無料で作れますか?
最初の1つなら無料で作れます。Anthropicの公式ヘルプによると、無料のClaudeアカウントでもプロジェクトを最大5つまで作れます。Difyの料金ページでは、無料のSandboxプランに200メッセージクレジット、5アプリ、50ナレッジ文書、50MBのナレッジ保存容量が含まれます。使い切ったらDifyは自分のAPIキーへ切り替える形で、その先は利用量に応じた費用がかかります。
AIチャットアプリはどう作ればよいですか?
自分や数人で使う範囲なら、Difyで作ったチャットをWebアプリとして公開する方法が手早いです。Difyの公式ドキュメントは、作ったアプリをWebアプリとして公開するか、APIで組み込めると説明しています。スマホ向けの専用アプリのように見た目や動作を細かく決めたい場合は、APIを使った開発になり、プログラミングの知識か外部の開発者が必要です。
生成AIは個人で作れますか?
AIの仕組み自体をゼロから作るのは個人では難しい一方、既存のAIを使った自分専用のAIチャットなら個人でも作れます。ClaudeのプロジェクトやDifyは、資料と指示文を登録するだけで、自分の用途に絞ったチャットになります。無料の範囲で試せるので、まず1つ動かして使い心地を見るのが近道です。
プログラミングなしでAIチャットを作れますか?
作れます。Claudeのプロジェクトは、指示を書いて資料をアップロードし、そのまま会話するだけです。Difyも画面上の操作でアプリを作り、ナレッジ(=AIに読ませる資料)を登録して公開できます。コードが必要になるのは、他のシステムと連携するなど、画面操作で足りない要件が出たときです。
PythonでAIチャットを作るのはどんなときですか?
社内の既存システムにチャットを組み込みたいとき、画面や動きを細かく決めたいとき、利用ログを自社の仕組みで管理したいときです。単に資料を読ませて質問したいだけなら、Pythonは要りません。APIで自作すると、保守とセキュリティの責任も自分で持つことになる点を先に確認してください。
自社の資料を読ませたAIチャットは、そのまま社内で共有してよいですか?
共有前に、入力してよい情報と共有する範囲を決めてください。個人情報保護委員会は生成AIサービスの利用に関する注意喚起を出しています。当社は、個人情報や取引先の秘密を含む資料は、扱いを決めてから登録することを勧めます。Claudeでプロジェクトを組織内で共有できるのはTeamとEnterpriseのプランです。無料アカウントのプロジェクトは自分用と考えてください。
Difyの無料枠を使い切ったらどうなりますか?
Difyの料金ページには、メッセージクレジットを使い切ったら自分のAPIキーに切り替えられる、と書かれています。自分のAPIキーを使うと、AIの利用料は契約先のAI提供会社へ直接払う形になります。有料のProfessionalプランは、公開価格が1ワークスペースあたり年590ドル(米ドル表記)で、毎月5,000メッセージクレジットが含まれます。

Writerこの記事を書いた人

AI Expert 編集部運営: Orga合同会社

非エンジニアの運営者が、自社の営業(リスト作成・文面・送付・資料・日報)をAIで毎日動かしながら書いています。中小企業のAI適用診断・実務題材型AI研修・プロAI人材のマッチングを提供。

この記事の検証方法: 数字・価格・仕様は一次情報(公式ドキュメント・公式料金ページ)か自社の実測だけを使い、出典に参照日を付けています。公開前に機械検証(verify_post)と、書き手とは別のAIによる事実照合を通しています。

この記事の検証環境: Difyの料金と無料枠の数字、提供形態は、Difyの料金ページとドキュメントを2026年10月19日に取得して照合しました。Claudeのプロジェクトの仕様はAnthropicの公式ヘルプ、生成AIの利用上の注意は個人情報保護委員会の公表ページを同日に確認しています。当社でAIチャットを自作して動かした実測はないため、手順は公式資料の記載に沿って書いています。公開前に、書き手とは別のAIが出典と1つずつ照らし合わせました。