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AI 請求書 読み取り|AI-OCRと生成AIの違い・選び方5基準【2026年10月】

AIで請求書を読み取る方法を、従来OCR・AI-OCR・生成AIの違い、読み取り後の流れ、誤読しやすい項目と人の確認、選び方5基準に整理。国税庁の電子取引ページを2026年10月に確認しました。

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AI Expert 編集部運営 Orga合同会社

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AI 請求書 読み取り|AI-OCRと生成AIの違い・選び方5基準【2026年10月】

結論: AIで請求書を読み取る方法は、従来のOCR・AI-OCR・生成AIで得意が違い、当社が調べた範囲では、金額・登録番号などの人の確認が要らない方式は確認できなかったため、人が確認する前提で選ぶのが安全です。この記事では、請求書を「AIで読み取って取り込む」実務の判断として、3方式の違い、読み取りから取り込みまでの流れ、誤読しやすい項目と人の確認、選び方の5基準、試し方を順に書きます。

この記事の要点

  • 「AIで読む」は、従来OCR・AI-OCR・生成AIの3つに分けて考える。仕組みが違うので、向く請求書も注意点も違う
  • 流れは「読み込み→AIが項目を抽出→人が確認・修正→会計・支払へ書き出し→原本とデータの保存」の5ステップ。人の確認は省けない工程として最初から組み込む
  • 確認する項目は、金額・登録番号・日付・取引先名・明細の5つ。当社では請求書読み取りの実測を行っていないので、誤読の頻度ではなく「請求書を受け取る側(自社)が確かめる項目」として整理した
  • 国税庁は、電子データで受け取った請求書などを保存要件に従って保存できるよう、令和6年(2024年)から準備を求めている。読み取りに使うAIとは別に、保存の要件は満たす必要がある
  • 選び方は5基準で、①自社の請求書で試せることが最優先。候補の説明より、自社の請求書での結果のほうが確かな材料になるため。②確認画面③書き出し④保存要件への対応の説明⑤データの扱いは、そのあとで見る

この記事は、中小企業の経理・総務の担当者と経営者に向けて書いています。請求書の入力や突合(=請求書の内容を、会計ソフトの記録や支払の予定と照らし合わせる作業)に、毎月時間を取られている方に向けた内容です。「請求書の入力を減らしたい」という目的はすでに決まっていて、AIで読み取らせる方法を検討している段階の方が対象です。まだ技術の名前や製品は絞っていなくて構いません。なお突合そのものの進め方は、この記事の範囲外です。

読み取りの精度そのもの(仕組みや正読率の目安、精度の確かめ方)はOCR精度|AI-OCRとの違いと正読率を上げる4つの方法に書きました。請求書の発行・送付・受領・保存を含む電子化の全体は請求書の電子化・デジタル化|義務化はいつから・発行側と受領側の違いが扱います。この記事は、その間にある「読み取って取り込む実務の判断」に絞ります。

今日やることは1つです。手元の請求書を3〜5枚選び、候補のお試しで読み取らせます。そのうえで、金額・登録番号・日付だけを原本と照らしてください。候補がまだなければ、「請求書 AI-OCR 無料トライアル」などで検索し、無料で試せる物を1つ選びます。今日は選ぶところまででも構いません。その場合は、先月届いた請求書の枚数を数えるところから始めてください。残りは、この結果を見てから決めれば足ります。

請求書をAIで読み取る方法|従来OCR・AI-OCR・生成AIの違い

請求書を読み取る方法は、この記事では3つに分けます。文字を文字データに変える従来のOCR、そこに項目の見分けを足したAI-OCR、文章で指示して答えを返す生成AIの3つです。生成AIでは、請求書を文章として読ませます。「AIで読む」と一括りにされますが、仕組みが違うため、向く請求書と気をつける点も変わります。

OCR(=紙や画像の文字を、コンピューターが扱える文字データに変える仕組み)は、もとは「文字を読む」ところまでが役目です。請求書で欲しいのは、文字の羅列ではなく「どれが金額で、どれが登録番号か」という項目の区別です。この区別をどう付けるかが、3方式の違いです。

方式仕組みの一言向く請求書注意点
従来OCR画像の文字を文字データに変える。「金額はここ、日付はここ」と、人が場所を教えておく取引先ごとにレイアウトが決まっていて、同じ形の請求書が続く場合レイアウトが変わると項目がずれる。新しい取引先ごとに設定が要る
AI-OCR文字の読み取りに、項目を見分ける仕組みを足した物取引先が多く、形式がばらばらな請求書項目の取り違えが残る。結果を直す画面と、直し方の運用が要る
生成AI請求書を文章として読ませ、必要な項目を取り出させる件数が少なく、形式がばらばらな請求書の試し読み同じ請求書を読ませても、毎回少し違う結果になることがある。入力した情報の扱いを事前に確認する

この表の「仕組みの一言」は、この記事での分け方の説明です。個別の製品の機能や精度を比べた結果ではありません。製品ごとの違いは、必ず候補の公式資料とお試しで確かめてください。

3つの方式は、「文字を読む」から「項目を見分ける」へ段階が上がるが、どれも最後は人が確認する

請求書の読み取り3方式の位置づけ従来OCR、AI-OCR、生成AIの3つを左から並べ、それぞれの役割を示した図です。どの方式でも、最後に人の確認が入ります。① 従来OCR文字を文字データにする項目の位置は設定で決める同じ形の請求書に向く② AI-OCR文字に加えて項目を見分ける形式がばらばらな請求書に向く結果を直す画面が要る③ 生成AI文章として読んで項目を出す件数が少ない試し読みに向く情報の扱いを先に確認どの方式でも、金額・登録番号・日付は人が原本と照らす

図の内容: 従来OCR・AI-OCR・生成AIの3方式の役割と、どれでも人の確認が最後に入ることを示した図。

確かめ方は、候補の説明に「どの方式か」を聞くことです。「AI搭載」とだけ書かれていて方式が分からない場合は、項目を見分ける仕組みがあるのか、請求書の形式が変わったときに設定が要るのかを質問してください。答えが返らない候補は、表の3つのどれにも当てはめられないため、比較の対象から外します。

手入力・スキャン保存・AI読み取りのどれを選ぶか

手入力で困っていなければ、手入力で足ります。AI読み取りが効くのは、枚数が多い、形式がばらばら、紙とPDFが混ざっている、のどれかで手入力の負担が目立つときです。3つの手段は、人の作業の中身が違います。

手段人の作業向く量の目安弱点
手入力請求書を見ながら、会計ソフトや台帳に打ち込む負担になっていない量枚数が増えると時間が伸びる。打ち間違いは入力した人しか気づきにくい
スキャン保存紙を画像にして保存する。中身は文字データにならない少量から大量まで保存はできるが、金額や日付を検索・集計に使えない。入力は別に要る
AI読み取り画像やPDFを読み取らせ、結果を確認・修正する入力が負担になっている量確認と修正の手間が残る。初期の設定と試しの手間が先に要る

「多い」「少ない」の線は、枚数でなく、手入力に毎月どれだけ時間を取られていて、それが負担かどうかで引いてください。選ぶ基準は「確認の手間が、手入力より軽くなるか」です。AIが速く読んでも、結果を1枚ずつ全部見直す運用なら、手入力と手間が変わらないことがあります。全項目を見直すのか、金額・登録番号・日付だけを見るのかで、手間の差が決まります。この線引きは、次の節以降で具体にします。

スキャン保存と電子帳簿保存法の関係は、あとの節で国税庁の資料に沿って書きます。ここでは、スキャンして画像で保存することと、AIで項目を取り出すことは別の作業だと押さえてください。

確かめ方は、先月届いた請求書の枚数を数え、手入力にかかった時間を一度だけ計ることです。時間の計測は大げさな作業ではありません。ストップウォッチで10枚分を測れば、AIで減らしたい量が見えます。

読み取りから取り込みまでの流れ5ステップ

請求書の読み取りは、読み込み、項目の抽出、人の確認と修正、書き出し、保存の5ステップで進みます。AIが担当するのは主に2つ目で、3つ目の人の確認を飛ばすと、誤読がそのまま会計や支払に流れます。

AIが働くのは2番目だけで、3番目の人の確認で誤読を止める

請求書の読み取りから保存までの5ステップ読み込み、AIが項目を抽出、人が確認・修正、会計・支払へ書き出し、原本とデータの保存の5つを順に並べた図です。3番目の人の確認を強調しています。① 読み込み紙は画像にPDFはそのまま② AIが抽出金額・日付などを項目に分ける③ 人が確認・修正原本と照らす直した内容を残す④ 書き出し会計・支払へ取り込む⑤ 保存原本とデータを要件に沿って保存誤読は③で止める。④に進んだ後で見つかると、会計と支払の両方を直すことになる

図の内容: 請求書の読み取りを5ステップで示し、AIが担当するのは②で、③の人の確認が誤読を止める位置にあることを示した図。

各ステップで、何を見るかを決めておきます。

① 読み込み

紙は画像にし、PDFはそのまま渡します。斜めや影が入っていないか、複数の請求書が1枚に混ざっていないかを、目で見て確かめます。

② AIが項目を抽出

抽出(=請求書の中から金額・日付などを探して、欄ごとに振り分けること)では、金額、日付、登録番号、取引先名、明細を項目に分けます。項目が空欄のまま残っていないかを見て確かめます。

③ 人が確認・修正

原本と読み取り結果を並べて照らし、違いを直します。確かめ方は、金額・登録番号・日付の3つだけは毎回、原本と照らすと決めておくことです。

④ 会計・支払へ書き出し

書き出しとは、確認済みの読み取り結果を、会計ソフトが受け取れるファイル(CSVなど)にして渡すことです。支払の手続きに取り込む場合も同じです。取り込み後の合計が請求書の合計と合うかを見て確かめます。

⑤ 原本とデータの保存

受け取った形の原本と、取り込んだデータを保存します。保存の要件を満たす保存先かは、税理士か社内の担当に聞いて確かめます。

④で書き出した後の仕訳計上は、この記事の範囲外です。仕訳のロジックと電子帳簿保存法対応の注意点は仕訳AI自動化|3つの導入パターンと電帳法対応の注意点に任せます。

誤読しやすい項目と、人が確認する項目

人が確認する項目は、金額・登録番号・日付・取引先名・明細の5つです。間違えると支払や税務の処理に直接響く項目と、読み取りの区切りがずれやすい項目だからです。

ここで、一つ正直に書きます。請求書読み取りの実測は、当社では行っていません。次の表の「起きやすいずれ」は、一般にこうした場所で起きやすい、という確認の観点です。誤読の頻度を示す数字ではなく、当社の実測でもありません。

項目起きやすいずれ確認の仕方
金額桁の読み違い、カンマと小数点の取り違え、税込と税抜の取り違え毎回、原本の合計と読み取り結果の合計を照らす。合計が合っていても、明細の取り違えが打ち消し合っていることがある。明細は別に見る
登録番号数字の読み違い、文字や桁の欠落毎回、原本の数字と1桁ずつ照らす
日付請求日と支払期限の取り違え、和暦と西暦の取り違え毎回、請求日と支払期限が正しい欄に入っているかを見る
取引先名略称・旧字体・「株式会社」の位置のずれで、会計ソフトの取引先名と合わず、別の取引先になるお試しの段階と、新しい取引先が現れたときに、取引先の登録名と見比べる
明細行のずれ、数量と単価の入れ替わり、小計の読み飛ばしお試しの段階で数枚を全行確認し、運用後は明細の合計と請求書の合計を照らす

登録番号は、請求書の税務上の確認に使う項目のため、1桁の違いでも別の事業者の番号になります。番号が読めていても、その番号が取引先の物とは限りません。読み取りサービスに番号と事業者名の自動照合があるかは、候補に聞く価値があります。金額・登録番号・日付の3つは、運用が始まった後も毎回、原本と照らす項目に置きます。取引先名と明細は、お試しの段階で重く見て、運用後は変化があったときに見ます。

確かめ方は、お試しで読み取った結果に、この表の5項目の列を作り、原本と合っていたかを○×で記録することです。5項目の中で×が出た項目が、その候補で運用後も人が見る場所になります。記録の取り方は、あとの「導入の進め方4ステップ」で表にします。

AIでも読めない・間違えやすいケース

次のような請求書は、どの方式でも読み間違えやすいと考えて、お試しの段階で必ず入れます。一番状態の悪い請求書で確かめるほうが、運用後の想定外を減らせます。

  • 手書きの請求書や、手書きの追記が入った請求書
  • 印刷がかすれている、薄い、またはコピーを重ねた請求書
  • 斜めに撮影した、影が入った、端が切れた画像
  • 複数の請求書が1枚(1ファイル)に混ざっている請求書
  • 表が崩れた明細、結合セルが多い明細、小計と合計が何段にも分かれる請求書
  • 取引先が独自のレイアウトで、項目名が通常と違う請求書

生成AIに読ませるときは、情報の扱いを先に確認します。請求書には、取引先名・金額・口座番号が含まれます。入力した内容が外部でどう扱われるかは、契約やプランと設定で決まります。無料の個人向けの利用と、法人向けの契約とでは、扱いが違う場合があります。具体的には、利用規約とデータの取扱いの説明で、保管場所と、入力内容がAIの改良(学習)に使われるかどうかを確認してください。確認できないうちは、実際の請求書ではなく、取引先名や口座番号を伏せた見本で試します。

確かめ方は、お試しに使う3〜5枚の中に、この一覧のうち自社に届く物を最低1枚入れることです。自社に手書きの請求書が届かないなら、手書きの確認は省いて構いません。

電子帳簿保存法との関係|国税庁の資料で確かめる

AIで読み取って取り込んでも、請求書の保存の要件は別に満たす必要があります。読み取りの方法は、保存の要件を満たす理由になりません。国税庁は、請求書などを電子データで受け取った場合の保存を求めています。

国税庁の「電子取引関係」のページは、次のように書いています。「請求書・領収書・契約書・見積書などに関する電子データを送付・受領した場合には、その電子データを一定の要件を満たした形で保存することが必要です。」同じページは、令和5年12月31日までの電子取引にはプリントアウト保存の取扱いがあったと説明したうえで、「令和6年からは保存要件に従って電子データの保存が行えるよう、必要な準備をお願いします。」としています(参照日: 2026年10月11日)。つまり2024年1月以降の電子取引では、プリントアウト保存の取扱いはなくなりました。電子データのまま保存する前提で、準備が求められています。

「一定の要件」の中身は、この記事では細かく扱いません。自社の保存方法が要件に当たるかは、税理士か社内の担当者に「いま電子データで受け取っている請求書を、どこにどう保存していますか。それで要件を満たしていますか」と聞くのが最初の一歩です。

同ページの資料一覧には、令和7年4月付の「請求書等を帳簿に自動連携する仕組みに対応した制度が新設されました~令和7年度税制改正による電子帳簿等保存制度の見直しの概要~」(PDF)と、令和6年11月付の「電子取引データ保存要件チェックシート」(PDF)が載っています。チェックシートは自社の保存方法を点検するための資料です。当社は今回、この2つの資料の中身までは確認していません。

紙の請求書を受け取る場合は、別の制度の話になります。国税庁の「電子帳簿保存法の概要」には、紙の書類をスキャンして電子データで保存する場合のルールが別に定められています。具体的には、国税関係書類(=税務上の保存が求められる書類)を電磁的記録(=電子データ)に記録する装置としてスキャナが定められていることが書かれています。また「3.スキャナ保存制度の概要」として、一定の要件のもとで、電磁的記録の保存をもって国税関係書類の保存に代えられることも載っています(参照日: 2026年10月11日)。紙をスキャンして画像にする作業には、AIの読み取りとは別に、保存の要件があります。要件の細目はこの記事では扱いません。

紙の原本を読み取った後に捨ててよいかは、保存の要件を満たしているかで決まります。読み取りができたことは、捨ててよい理由になりません。国税庁の一問一答など、原本の扱いを書いた資料は、この記事では中身を確認していないため、引用しません。捨てる前に、税理士か税務署に「この保存方法で原本を処分してよいか」を聞いてください。

電子化の制度の全体像、発行側と受領側の違いは請求書の電子化・デジタル化で扱っています。

確かめ方は、国税庁の「電子取引データ保存要件チェックシート」を開き、現在の保存方法が当てはまるかを、税理士か社内の担当者と一緒に見ることです。読み取りサービスの候補には、「請求書読み取りAIの選び方5基準」の基準④にあたる、保存要件への対応の説明を質問します。

請求書読み取りAIの選び方5基準

選ぶ基準は5つです。①自社の請求書で試せるか、②人が確認・修正する画面があるか、③会計ソフトや支払への書き出しができるか、④保存要件への対応の説明があるか、⑤データの扱いが確認できるか。この表の質問を、候補すべてに同じ文面で送ります。

基準見るところ聞く質問
① 自社の請求書で試せるか実物の請求書で、無料または小さな費用のお試しができるか。精度や費用の説明に、数え方と条件が付いているか自社の請求書を3〜5枚、お試しで読み取らせてもらえますか。期間と条件は何ですか。精度の数字は何をどう数えた値ですか。費用は初期費用・月額・1枚ごとの料金のどれで決まりますか
② 人が確認・修正する画面があるか読み取り結果と原本を並べて見られるか。直した内容が残るか。サービス側の担当者が目で確認する工程があるか確認画面で原本の画像と読み取り結果を並べて見られますか。修正の履歴は残りますか。サービス側で人の目による確認はありますか。ある場合、追加の費用や日数はどうなりますか
③ 会計ソフトや支払への書き出し自社が使う会計ソフトが受け取れる形式(CSVなど)のファイルで出力できるか自社の会計ソフトへ取り込める形式で出力できますか。手順の資料はありますか
④ 保存要件への対応の説明電子帳簿保存法の保存要件への対応を、根拠つきで説明しているか保存要件のどの部分に、どう対応していますか。説明の根拠となる資料はありますか
⑤ データの扱い保管場所、保管期間、入力した内容をAIの改良に使うか、通信と保管の暗号化、第三者の認証が書面で確認できるか読み取りに使った請求書は、どこに、いつまで保管されますか。AIの改良に使われますか。暗号化と、取得している認証の名前を教えてください

第三者の認証とは、情報の守り方を第三者が審査した証明のことです。認証は判断材料の1つで、これだけで安全とは言い切れません。

精度の数字は、会社によって数え方が違います。「文字単位」か「項目単位」か、どんな請求書で測ったかが書かれていない数字は、比べる材料にしません。費用も同じで、お試しの後に必要になる追加の費用(人の目による確認、設定、サポート)を、先に聞いておきます。

回答は、口頭でなく文書でもらいます。特に④は、「対応しています」だけでなく、どの要件にどう対応しているのかまで書いてあるかを見てください。この記事は個別の製品を比べないため、製品名や価格は載せていません。製品と価格の比較は、候補が絞れたら、同じ表に2〜3社を並べてご自身で行ってください。

手入力で困っていなければ見送り、困っているなら3〜5枚で試してから決める

請求書の読み取りAIを試すか見送るかの判断月の請求書が少なく手入力で困っていない場合、会計ソフトの取り込み機能で足りている場合、請求書がデータのまま届いて取り込めている場合は見送り、それ以外は3〜5枚でお試しをする判断の図です。月の請求書が少なく、手入力で困っていない→ 手入力のままで足りる会計ソフトの取り込み機能で足りている→ その機能を使い続ける請求書がデータのまま届き、取り込めている→ 読み取りの必要が小さい上のどれにも当てはまらない手入力の負担が大きい、紙とPDFが混ざる→ 3〜5枚でお試しをして 確認の手間を見る

図の内容: 手入力で困っていない、会計ソフトの取り込みで足りている、データのまま届いている場合は見送り、それ以外は3〜5枚で試すという判断の分かれ目を示した図。

請求書以外の帳票(注文書・納品書・申込書など)も読み取りたい場合は、AI OCRで帳票を読み取る前に確かめること|定型・非定型・手書きの違いと選び方5基準も合わせて確認してください。

導入の進め方4ステップ

進め方は4ステップです。目的と対象の請求書を決める、自社の請求書3〜5枚でお試し、人の確認を含めた毎月の作業の流れを決める、小さく始めて見直す。合わなければやめる基準も先に決めます。

  1. 目的と対象の請求書を決める: 「入力時間を減らしたい」「入力ミスの修正を減らしたい」のどちらが主か、どの取引先の請求書から始めるかをメモに書きます。確かめ方は、最初の対象を1種類(たとえば毎月届く定期の請求書)に絞ることです
  2. 自社の請求書3〜5枚でお試し: 状態の良い請求書と、一番状態の悪い請求書の両方を入れて読み取らせます。確かめ方は、次の表に記録することです
  3. 人の確認を含めた毎月の作業の流れを決める: 誰が、毎月何日に、どの3項目を確認するかをメモに書きます。確かめ方は、確認する人が休んだときの代わりの人も決めておくことです
  4. 小さく始めて見直す: 1か月ほど、対象を絞って使い、確認の手間を記録して見直します。確かめ方は、手入力のときと比べて確認に何分かかったかを書き出すことです

お試しの記録は、次の表で足ります。1枚につき1行で、金額・登録番号・日付の3つは順に○×を並べます。

請求書(取引先・状態)金額・登録番号・日付(順に)取引先名・明細(順に)
例: A社・PDF○・○・×○・○
例: B社・紙の撮影○・×・○○・×

○×が付いた枚数を見て、×が出た項目が運用後も人が見る場所になります。やめる基準の例は、「確認と修正の手間が手入力と変わらない」です。この基準に当てはまれば、そこで見送って構いません。お試しの目的は、導入を正当化することではなく、合うかどうかを安く確かめることです。

自社の請求書で何がどこまでできるかを、実際の業務システムにつなぐ前に、お試しの形で確かめたい場合は、AI適用診断とは?30万円を払う前に「分かること・分からないこと」が参考になります。なお、当社は請求書読み取りの実績がなく、精度や時間を実測した結果も、この記事にはありません。

今すぐ請求書の読み取りAIを入れなくていい会社と、この記事に含まれないこと

次の3つに当てはまるなら、いま急いで入れる必要はありません。

  • 月に届く請求書が少なく、手入力で困っていない。この場合、手入力のままで足ります
  • すでに会計ソフトに備わっている、請求書や明細を取り込む機能で足りている。新しい仕組みを足すと、確認の工程が増えるだけになることがあります
  • 請求書が紙ではなく、すべてデータのまま届いて取り込めている。読み取りの必要が小さい状態です

確かめ方は、先月の請求書のうち、手入力した枚数と、取り込みで済んだ枚数を数えることです。手入力した枚数がごくわずかなら、見送って構いません。

この記事に含まれないことは次の3つです。それぞれ、行き先の記事に任せます。

Summary in English

Using AI to read invoices comes in three kinds: conventional OCR, AI-OCR, and generative AI. Conventional OCR turns the characters on a page into text. AI-OCR adds a layer that tells which text is the amount or the date. Generative AI reads an invoice as a document and pulls out the fields you ask for. Whichever you choose, a person should check the amount, the registration number, and the date against the original, every time.

The flow has five steps: load the invoice, let AI extract the fields, have a person check and correct, export to accounting or payment, and store the original and the data. The human check sits before the export, so a misread does not reach the books.

Five criteria help you choose a service: can you test it on your own invoices, is there a screen to check and correct results, can it export to your accounting software, how does it explain compliance with storage rules, and how is your data handled. Test with three to five real invoices, including your worst one, and drop the idea if checking takes as long as typing.

The National Tax Agency of Japan states that electronic data for invoices and similar documents, once sent or received, must be stored in a form meeting certain requirements, and asks companies to prepare for the storage requirements from 2024 (Reiwa 6). Reading with AI does not replace those storage requirements. Sources were checked on October 11, 2026.

まとめ|AIで読んでも、金額と登録番号は人が見る

  • 請求書の読み取りは、従来OCR・AI-OCR・生成AIの3方式に分けて考える
  • 選ぶ基準は、確認の手間が手入力より軽くなるかどうか。軽くならないなら見送ってよい
  • 流れは5ステップ。AIが担当するのは項目の抽出で、人の確認は省かない工程として組み込む
  • 毎回見る項目は、金額・登録番号・日付の3つ。取引先名と明細は、お試しの段階で重く見る
  • 国税庁は、電子データで受け取った請求書の保存を求めている。読み取りと保存の要件は、別に満たす

次のアクションは、3つのうちどれか1つで構いません。

  • 今日: 手元の請求書を3〜5枚選び、候補のお試しで読み取らせて、金額・登録番号・日付を原本と照らす
  • 今週: 「請求書読み取りAIの選び方5基準」の質問を、候補2〜3社に同じ文面で送り、回答を文書でもらう
  • 今月: 対象を1種類の請求書に絞って運用し、確認にかかった時間を手入力のときと比べる

自社の請求書で何ができるかを、実際の業務システムにつなぐ前に確かめたいときは、無料相談で状況を聞かせてください。

次に読む

更新履歴

  • 2026-10-11: 初版公開。国税庁「電子取引関係」「電子帳簿保存法の概要」の2ページを反映
  • 次回更新予定: 2026年11月(国税庁の電子取引ページの更新有無を再確認)

本記事は2026年10月11日時点の国税庁の公開情報に基づきます(公開日: 2026年10月11日)。電子帳簿保存法の要件の適用は、税理士または所轄の税務署で確認してください。

参考・出典

FAQよくある質問

請求書をAIで読み取るとは、従来のOCRと何が違いますか?
この記事では3つに分けて考えます。従来のOCRは紙や画像の文字を文字データに変える仕組み、AI-OCRはそこに項目を見分ける仕組みを足した物、生成AIは文章として請求書を読んで項目を取り出す使い方です。どれでも金額・登録番号などを人が確認する前提は変わりません。精度の目安そのものは、別の解説で扱います。
AIで請求書を読み取らせれば、手入力はゼロになりますか?
ゼロにはなりません。読み取り結果を人が確認し、直す工程が残るからです。なくなるのは、白紙の状態から打ち込む作業で、減るのは打ち込む量です。確認の手間が手入力と変わらないなら、導入しない判断も正解です。
紙の請求書や手書きの請求書でもAIは読み取れますか?
紙はスキャンや撮影で画像にすれば読み取りの対象になります。ただし、手書き・かすれ・斜めの撮影は読み間違えやすい代表例です。自社に届く請求書の中で一番状態の悪い物を、お試しの段階で必ず入れて確かめてください。
AIが読み間違えやすい請求書の項目はどこですか?
金額、登録番号、日付、取引先名、明細の5項目を確認対象にします。桁や区切りのずれ、数字の読み違い、旧字体や略称、行のずれが起きやすい場所だからです。当社では請求書読み取りの実測を行っていないため、これは確認の観点であり、誤読の頻度を示す数字ではありません。
文章で指示して答えを返す生成AIに請求書を読み取らせても問題ありませんか?
一律に問題がある、問題がない、とは言えません。入力した内容が外部でどう扱われるかは、契約やプランと設定で決まります。請求書には取引先名・金額・口座番号が含まれるため、使う前に利用規約とデータの取扱い(保管場所・学習への利用の可否)を確かめてください。
AIで読み取った請求書のデータは、電子帳簿保存法の対象になりますか?
対象かどうかは、読み取ったかどうかでなく、請求書を電子データで受け取ったかで考えます。国税庁は、請求書などの電子データを送付・受領した場合に、一定の要件を満たした形で保存することが必要だとしています。AIで読み取って取り込んでも、この保存は別に満たす必要があります。個別の判断は税理士か税務署に確認してください。
請求書の読み取りAIを選ぶとき、最初に確認することは何ですか?
自社の請求書で試せるかを最初に確認します。3〜5枚の実物を読み取らせ、金額・登録番号・日付が原本と合うかを見れば、他の説明より確かな材料になります。次に、人が確認・修正する画面があるか、会計ソフトや支払への書き出しができるかを見ます。
読み取った後、紙の請求書の原本は捨ててもいいですか?
読み取れたことだけでは、捨ててよいとは言えません。紙の原本の扱いは、保存の要件を満たしているかで決まります。捨てる前に、今の保存方法で処分してよいかを税理士か税務署に確認してください。
読み取りサービスの『人の目で確認』とは何ですか?選ぶときに見るべきですか?
サービス側の担当者がAIの結果を目で見て直す工程のことです。ある場合は読み間違いが減る可能性がありますが、費用や日数が増えることがあります。有無と追加の条件を、お試しの前に文書で聞いてください。
読み取りサービスのセキュリティは何を見ればよいですか?
保管場所と期間、入力した内容をAIの改良に使うかどうか、通信と保管の暗号化、情報セキュリティに関する第三者の認証の有無を見ます。認証は判断材料の1つで、これだけで安全とは言い切れません。請求書には口座番号や取引先名が含まれるため、口頭でなく書面で答えをもらってください。
小規模な会社でも請求書の読み取りにAIを使う意味はありますか?
月に届く請求書が少なく、手入力で困っていないなら、無理に使う意味は薄いです。手入力の負担が大きい、紙とPDFが混ざっている、入力ミスの修正に時間を取られている、のどれかに当てはまるときに試す価値が出ます。まずは手元の3〜5枚で、確認の手間が手入力より軽いかを見てください。

Writerこの記事を書いた人

AI Expert 編集部運営: Orga合同会社

非エンジニアの運営者が、自社の営業(リスト作成・文面・送付・資料・日報)をAIで毎日動かしながら書いています。中小企業のAI適用診断・実務題材型AI研修・プロAI人材のマッチングを提供。

この記事の検証方法: 数字・価格・仕様は一次情報(公式ドキュメント・公式料金ページ)か自社の実測だけを使い、出典に参照日を付けています。公開前に機械検証(verify_post)と、書き手とは別のAIによる事実照合を通しています。

この記事の検証環境: 国税庁「電子取引関係」と「電子帳簿保存法の概要」の2ページを2026年10月11日に取得し、本文の引用と1つずつ照らし合わせました。請求書の読み取りについて、当社が精度や時間を実測した結果は本文に書いていません。公開前に、書き手とは別のAIが出典と本文を照合しました。