AI適用診断とは?30万円を払う前に「分かること・分からないこと」
「AIを一度は試した。でも、思ったほどではなかった」——そういう経営者の方に向けて書いています。
それは社員の能力の問題ではありません。多くの場合、AIに渡す業務の設計・データ・運用の導線が整っていないだけです。とはいえ、そこをいきなり研修や開発で埋めようとすると、今度は「何十万〜何百万円かけたのに、結局現場で使われない」という次の失敗が待っています。
その手前に置く小さな一歩が「AI適用診断」です。この記事では、30万円を払う前に、何が分かって、何は分からない(あえて含めていない)のかを正直に書きます。良いことばかりは書きません。
AI適用診断とは
ひとことで言うと、2週間で「御社のどの業務をAIで変えるべきか・変えない方がいいか・本番化には何が要るか」を切り分けるサービスです。
診断を受け終わったとき、御社は次の判断ができる状態になります。
- 今はやらない(費用対効果が薄い、前提が未整備)
- 研修で進める(社内に”作れる人”を育てる)
- 試作で進める(1業務を、業務理解のために形にする)
- 実装で進める(本番に近づける。提携の実装人材を入れる)
つまり診断は「AIを売る場」ではなく、“やるべき業務・やらない方がいい業務・本番化の条件”を切り分ける場です。私たちは、いきなり研修や開発を売りません。まずここで地図を作ります。
なぜ「診断」から始めるのか
AI導入がつまずく典型は、買い手(経営者)と受け手(現場)が別人なところにあります。経営者が「良さそうだ」と決めても、実際に使うのは現場。ここがずれると、高いお金をかけたツールや研修が宙に浮きます。
診断は、この”ずれ”を最初に潰すためのものです。対象業務を1つ決め、現場の方に同席してもらい、「どの工程が本当に面倒か」「どこはAIに触らせない方がいいか」を一緒に見ます。AI化すべき工程と、すべきでない工程を分ける——これが最初の価値です。
30万円で「分かること」
標準診断(30万円・税別/2週間)で御社が手にするものは、具体的にはこうです。
- 対象業務の棚卸し:どの工程に時間がかかっているかを可視化
- AI適用の判定:AI化すべき工程/すべきでない工程の切り分け
- 個社向けの簡易デモ:「この範囲なら動く」を、御社の題材(公開情報・ダミーデータ)で体感
- リスク整理:データ・権限・例外処理・運用で詰まる箇所の洗い出し
- 次フェーズの設計:研修/試作/実装のどれが最適か+概算費用レンジ
成果物は、診断レポート一式(5〜8ページ程度)+簡易デモの録画+本番化に必要な条件+概算見積です。レポートの最後に、先ほどの4つの出口(今はやらない/研修/試作/実装)のどれを推すかを、根拠つきで書きます。
簡易デモは、御社の公開情報・非機密サンプル・ダミーデータをもとに対象業務の一部を再現するものです。本番利用を前提とした成果物ではありません。「この範囲は動く/広げるには本番化が要る」を体感していただくためのものです。
30万円で「分からないこと・あえてやらないこと」
ここが、この記事で一番読んでほしいところです。診断に含めていないものを、はっきり書きます。
次のものは、診断には含みません。
- 本番環境への接続、システム改修、API連携、権限設計、セキュリティレビュー
- 成果物の精度保証、本番での継続稼働、運用保守
なぜ含めないのか。検証段階の試作を、そのまま本番に乗せるのが一番危ないからです。生煮えのものを本番に流すと、事故が起きて、結局「やっぱりAIはダメだった」に戻ってしまう。それは私たちが一番止めたいことです。
だから診断は本番非接続でやります。使うのは公開情報・ダミーデータ・御社からいただく非機密のサンプルだけ。本番の顧客データ・機密データは扱いません。本番に進む場合は、権限設計・例外処理・運用ルールを別フェーズ・別契約で確認します。
「30万円ですべてが本番で動き出す」——そうは言いません。診断で分かるのは、“どこまでなら確実に動き、本番化には何が足りないか”という地図です。地図を持ってから、次にお金を使う場所を決めていただきます。
ライト診断(15万円)と標準診断(30万円)の違い
「まず小さく試したい」場合はライト診断もあります。違いはこうです。
| ライト診断 | 標準診断(推奨) | |
|---|---|---|
| 価格(税別) | 15万円 | 30万円 |
| 期間 | 2週間 | 2週間 |
| 対象業務 | 1業務 | 1〜2業務 |
| デモ | 既存テンプレのデモ | 御社向けの簡易デモ |
| 現場ヒアリング | 簡易(30分) | あり(60分) |
| 成果物 | AI活用余地マップ(1枚)+次フェーズ提案 | 診断レポート一式/デモ録画/本番化条件/概算見積 |
基本は標準診断をおすすめしています。御社の業務を題材にしたデモと、現場の方を交えたヒアリングまで含むためです。ただ「いきなり30万円は」という場合は、ライトから入っていただいて構いません。
誰がやるのか——“AIの使い方を教える人”ではなく、“AIで自社を回している実践者”
正直にお伝えします。私は大きな会社でも、エンジニアでもありません。一人で会社をやっています。
そのうえで申し上げると、私たちは自分の会社の営業を、実際にAIで毎日回しています。 ターゲットのリスト作成、送付、営業資料の作成、リサーチ——これらをAIエージェントの仕組みで動かし、LinkedIn・メール・問い合わせフォームといった複数のチャネルで運用しています。
そして大事なのは、その設計思想です。AIが”量”をこなし、人間が”最後に出していいか”を握る。 たとえば送付リストは人が一覧で確認してから承認する、メールは1通ずつ目視してから送る、資料は全ページ人の目で検品する——AIに丸投げではなく、“人間が確認する工程”を必ず残しています。
診断でお見せするのも、研修でお渡しするのも、この「工程+人間の確認点」という再現できる仕組みです。魔法ではありません。だからこそ、御社の社員さんにも移植できます。私たちのゴールは、御社が最終的に自走できる(=私たちを卒業できる)状態です。
なお、本番の実装フェーズに進む場合は、私が業務設計と現場定着を担い、提携している実装人材を入れます。担当者の経歴・役割・稼働条件は、その段階で事前にご提示します。
こういう会社は、受けなくて大丈夫です
売るための記事なので、逆のことも書きます。次に当てはまる場合、今は診断を急ぐ必要はありません。
- 面倒な定型業務が、そもそも社内にほとんどない
- 「まず自分たちで無料ツールを触ってみる」段階が、まだ終わっていない
- 業務を変える権限を持つ人が、今は動けない
逆に、「月に何十時間も食っている定型業務が1つでもある」「一度AIを試したが手が止まった」——この2つのどちらかに当てはまるなら、診断の価値が出やすいです。
データの扱いが不安な方へ
情報システム部門やセキュリティが気になる方は、ここを確認してください。診断は本番非接続で行い、使用するデータ・利用ツール・保存場所・接続の有無・アクセス範囲を整理した簡易な構成図を、御社の情シス確認用にお渡しします。「漏れません」と口で言うのではなく、社内・取引先に説明できる1枚をお渡しする、という考え方です。
進め方とお支払い
2週間のイメージは次のとおりです。
- Day 1:初回ヒアリング(60分)
- Day 2–4:現場ヒアリング・サンプル資料の確認
- Day 5–10:業務棚卸し・AI適用判定・簡易デモの作成
- Day 11–13:診断レポート・優先順位・概算見積の作成
- Day 14:結果報告(60分)+次フェーズの判断
お支払いは、診断完了後に請求書を発行し、翌月末払いです。初期費用はいただきません。
研修で進める場合、助成金を活用できることがあります。対象可否や申請の実務は社労士の確認が前提になりますので、その際に別途ご案内します(「実質タダ」といった言い方はしません。助成金は後払い・審査・要件があるためです)。
まずは30分、無料でお話を
「どの業務が対象になりそうか」だけでも、30分の無料相談でだいたい見えてきます。診断に進むかどうかは、そのうえで判断していただければ大丈夫です。
運営:Orga合同会社(AI Expert)/ 多田 勇輝。この記事の内容は2026年7月時点のものです。価格はすべて税別です。