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Difyとは|3つのデプロイ形態と料金3プランを解説【2026年9月】

Difyとは|3つのデプロイ形態と料金3プランを解説【2026年9月】

結論: Difyとは、AIエージェントやRAG(検索拡張生成)チャットボットを、プログラムのコードを書かずに画面操作で組み立てられるエージェント開発プラットフォームです。この記事では、Difyの3つのデプロイ形態、5つの主要機能、料金3プラン、向く業務と向かない業務を、公式資料に基づいて解説します。

この記事の要点

  • Difyは「本番対応のエージェンティックワークフロー構築プラットフォーム」を掲げる開発プラットフォーム。運営会社はLangGenius, Inc.で、公式GitHubのスター数は154.3k(2026年9月3日時点)
  • デプロイ形態はクラウド(Managed)・エンタープライズ(Self-hosted)・コミュニティ版(Open-Source)の3種類。自社のインフラ管理力とセキュリティ要件で選び方が変わる
  • 料金は無料のSandbox、年590ドルのProfessional、年1,590ドルのTeamの3プラン。メッセージクレジット・メンバー数・アプリ数などの上限が段階的に広がる
  • コミュニティ版はApache 2.0ベースだが追加条件つきの独自ライセンスで、純粋なApache 2.0ではない

この記事は、Difyという名前を最近知った中小企業の経営者・情シス・DX推進担当に向けて書いています。自社の業務にAIエージェントやRAGチャットボットを使えないか、考え始めた方を想定しています。他ツールとの詳細な比較はAIエージェント比較|種類・選び方・おすすめ14選に、実装の5ステップはAIエージェントの作り方に書きました。ここでは「Difyという1つの製品の輪郭」だけに絞ります。

今日やることは1つです。自社が最初に自動化したい業務を1つ書き出し、この記事の「向く業務」の表と照らし合わせてください。

Difyとは

結論から言うと、Difyは「本番対応のエージェンティックワークフロー構築プラットフォーム」です。ここでの「エージェンティック」とは、AIが自分で判断しながら複数の処理を進めることを指します。Dify公式サイトはこの言葉で自社を説明しています。「統一されたコラボレーションキャンバス(=1つの共同作業画面)上で、Agentic ワークフローやRAGパイプラインを構築」するものと位置づけています(Dify公式サイト・2026年9月3日参照)。難しく聞こえますが、要するに「AIに何をどんな順番でやらせるか」を、コードを書かずに画面上でブロックをつなぐようにして組める道具です。

運営会社はLangGenius, Inc.です。公式サイトのフッターに「© 2026 LangGenius, Inc.」と表記されています。もともとオープンソース(=設計図であるソースコードを公開し、誰でも中身を見て使える形)のプロジェクトとして始まっており、2026年9月3日時点で公式GitHubリポジトリのスター数(=利用者やエンジニアが「良い」と評価した印の数)は154.3kに達しています。この数はAI開発ツールの中でもかなり大きく、多くのエンジニアが中身を見て使っている実績のひとつの目安になります。

Difyがいま話題になっている理由は、AIエージェントを作る作業の変化にあります。これまでプログラムのコードを書く必要があった部分を、画面操作(ノーコード・ローコード)に置き換えられるようになりました。「AIに何を読ませて、どんな順番で処理させ、どこで人が確認するか」という設計そのものは変わりませんが、実装の手間が大きく減ります。ノーコードでAIエージェントを組む考え方の背景は、AIエージェントの作り方でも扱っています。

確かめ方

Difyの最新の説明文は変わることがあるため、実際に使う前にDify公式サイトのトップページで、現在の説明文と対応言語を自分の目で確認してください。

Difyの3つのデプロイ形態

Difyには、誰が管理するか・どこで動かすかが異なる3つのデプロイ形態(=実際にシステムを動かす方式)があります。自社にAIツールを管理できる人がいるか、扱う情報の機密性がどれくらいかで、選ぶべき形態が変わります。

クラウド版は、Dify公式の説明では「Difyがホスト。インフラ管理不要でAIアプリを構築、テスト、本番リリース」できる形態です。サーバーの用意やソフトの更新をDify側に任せられるため、最初に試す形態として最も手間がかかりません。

エンタープライズ版は「オンプレミス(=自社の設備内)またはVPC(=クラウド上の自社専用ネットワーク領域)内で動作。調達、セキュリティ、監査要件に対応」する形態です。SSO/SAML(=社内の1つのアカウントで複数サービスにログインできる仕組み)やRBAC(=役割ごとにアクセス権限を分ける仕組み)、監査ログに対応しています。加えて、SOC 2 Type II + ISO 27001という第三者認定も受けています。情報システム部門が調達審査を行うような組織向けです。

コミュニティ版は「ソース公開。Dockerでセルフホスト」する形態です。Docker(=アプリをひとまとめにして、どのパソコンでも同じように動かせるようにする技術)を使います。コマンド一つでサーバーに立ち上げられます。ライセンスはApache 2.0(=オープンソースの利用条件の一種)をベースにした独自条件です。無料で使える一方、サーバーの用意・更新・トラブル対応はすべて自社の担当です。

デプロイ形態管理主体主な用途認証・ライセンス
クラウド(Managed)Difyがホスト・管理インフラ管理不要でAIアプリを構築・テスト・本番リリース公式アカウントでのログイン
エンタープライズ(Self-hosted)自社(オンプレミスまたはVPC内)調達・セキュリティ・監査要件への対応が必要な組織SSO/SAML・RBAC・監査ログ、SOC 2 Type II + ISO 27001認定
コミュニティ版(Open-Source)自社(Dockerでセルフホスト)ソースコードを見ながら小規模に試したい・カスタマイズしたいApache-2.0ベースの独自ライセンス(追加条件あり)

自社の状況からデプロイ形態を選ぶ簡易フロー

Difyのデプロイ形態を選ぶ判定フロー2つの質問で3形態のどれに近いかを判定する図。まず「調達・セキュリティ監査要件が厳しいか」を問い、はいならエンタープライズ版。いいえの場合「サーバー管理を自社でできる人がいるか」を問い、いいえならクラウド版、はいならコミュニティ版。 調達・セキュリティ監査要件が厳しいか はい エンタープライズ版SSO・監査ログ対応 いいえ サーバー管理を自社でできる人がいるか いいえ クラウド版Difyがホスト・管理 はい コミュニティ版Dockerでセルフホスト 3形態とも、まずはSandbox(無料)で動きを確認してから本番の形態を選ぶのが手戻りが少ない

図の内容: 調達・セキュリティ監査要件が厳しければエンタープライズ版。厳しくなく自社でサーバー管理ができないならクラウド版、できるならコミュニティ版を選ぶ簡易フロー。

確かめ方

エンタープライズ版が要るかどうかは、自社のセキュリティ基準しだいです。情報システム担当か外部の実装パートナーと「今の基準で、クラウド版とコミュニティ版のどちらまでなら許容できるか」を話し合っておくと判断が早まります。認証・監査要件が理由でエンタープライズ版が必要になる場合、公式に金額の公開がないため、桁数も含めて見積もりを取らないと分かりません。公式サイトへの直接の見積もり相談が前提になります。

Difyの主要機能5つ

Difyの主要機能は5つあり、それぞれがAIアプリを完成させるまでの工程に対応しています。

  • Workflow: 「プロンプトロジックを可視化された実行パスへ」。AIへの指示(プロンプト)と処理の順番を、フローチャートのような画面で組み立てる機能です
  • Agent: 「Skills、ツール、ナレッジを備えたAgentを構築」。Skills(=エージェントに与える細かい作業手順)やツール、ナレッジを組み合わせてAIエージェントを作れます。目的を渡すと、自分で判断して複数の処理を行います
  • ナレッジパイプライン: 「AIアプリが依存するコンテキストを準備」。社内文書などをAIが参照できる形に整え、RAGの土台を作ります
  • プラグイン(Marketplace): 「AIスタックを一つのワークスペースに集約」。外部サービスとの連携部品を追加し、使えるAIモデルやツールの幅を広げます
  • 公開とモニタリング: 「同じロジックをアプリ、API、またはツールとして展開」。組み上げたものをWebアプリ・API・チャットツールなどの形で公開し、動作状況を確認します

5つの機能はアプリ完成までの一連の流れになっている

Difyの主要機能5つのつながりナレッジパイプラインで社内情報を準備し、Workflowで処理の順番を組み、Agentでツールやナレッジを備えたエージェントを作り、プラグインで外部サービスと連携し、公開とモニタリングでアプリ・API・ツールとして展開する、という5工程の流れを示す図。 ナレッジパイプライン社内情報の準備 Workflow処理の順番を組む Agentツール・ナレッジを備えたエージェント プラグイン外部連携を追加 公開とモニタリングアプリ・API・ツール 完成したアプリはWeb画面・API・チャットツールなど複数の形で公開できる 実際の制作では順番を行き来する(ナレッジを後から足す、公開後にWorkflowを直すなど)

図の内容: ナレッジパイプライン→Workflow→Agent→プラグイン→公開とモニタリングの順に5機能がつながり、1つのAIアプリが完成する。

確かめ方

自社が作りたいAIアプリに5機能すべてが必要とは限りません。「まずは社内文書に答えるだけのRAGチャットボットを作りたい」なら、ナレッジパイプラインとWorkflow(またはAgent)だけで足ります。作りたいことを1つ書き出し、その実現に5機能のうちどれが要るかは、Sandboxプランで実際に触ってみると分かります。

Difyの料金プラン

Dify公式料金ページには、Sandbox(無料)・Professional・Teamの3プランがあります。プランを比べるときにまず見るのが「メッセージクレジット(=AIとのやり取りに使える回数の目安)」です。

プラン価格メッセージクレジットチームメンバーアプリ数・ナレッジ文書数・ストレージ
Sandbox無料200(月ごとの付与なし)1人アプリ5・文書50・ストレージ50MB
Professional年590ドル5,000/月3人アプリ50・文書500・ストレージ5GB
Team年1,590ドル10,000/月50人アプリ200・文書1,000・ストレージ20GB

Sandboxは、アカウント登録後すぐに使える無料プランです。200クレジットはProfessional・Teamのような毎月の付与ではありません。ただし公式は、使い切った後は自分のAPIキーに切り替えて使えると案内しています(Dify公式料金ページ・2026年9月3日参照)。まずDifyの操作感を試すためのプランと考えるのが妥当です。

Professionalは年590ドルで、メッセージクレジットが月5,000に増え、チームメンバーは3人まで、アプリは50個まで作れます。ナレッジ文書も500件まで扱え、実務での本格利用の入り口になるプランです。

Teamは年1,590ドルで、メッセージクレジットが月10,000、チームメンバー50人、アプリ200個、ナレッジ文書1,000件、ストレージ20GBまで扱えます。複数部署で同時に使う規模を想定した内容です。

公式料金ページは月払い・年払いを切り替えられます。年払いはProfessionalが1ワークスペース年590ドル、Teamが年1,590ドルです。月払いはProfessionalが月59ドル、Teamが月159ドルで、年払いにすると公式表記で17%安くなります(Dify公式料金ページ・2026年9月3日参照)。エンタープライズ版(Self-hosted)の料金は公式料金ページに一律の金額表示がなく、個別の問い合わせが前提です。

確かめ方

メッセージクレジットの消費ペースは、作るAIアプリの複雑さ(Workflowの工程数やAgentが呼ぶツールの数)によって変わります。契約前にSandboxプランで実際に想定業務の1本を組んでみて、何回の操作で何クレジット消費したかを記録すると、Professional・Teamのどちらが必要かを見積もりやすくなります。

Difyで何ができるか・向く業務

Difyのナレッジパイプラインとエージェント機能が効くのは、社内の情報を検索して答えを返す業務や、決まった手順を繰り返す業務です。

業務例必要な機能向くプラン
社内FAQ・問い合わせ対応チャットボットナレッジパイプライン+WorkflowSandboxで試作→Professional以上で本番
顧客からの問い合わせの一次対応(社外公開)ナレッジパイプライン+Agent+公開機能Professional以上
複数部署をまたぐ業務の下書き作成(提案書構成、報告書の要約など)Workflow+プラグインProfessional〜Team
社内文書の検索・要約に限定したRAGチャットボット(監査要件あり)ナレッジパイプライン+エンタープライズ版のセキュリティ機能エンタープライズ版

社内FAQボットは、ナレッジパイプラインに社内規定やマニュアルを読み込ませ、Workflowで質問への回答手順を組む、という組み合わせで作れます。まずは1人分のSandboxプランで試作し、実用に耐えると分かってからProfessional以上へ切り替える進め方が手戻りを減らします。

顧客からの問い合わせの一次対応のように社外公開を伴う場合は、Agent機能で回答の判断ロジックを持たせ、公開機能でWebサイトやチャットツールに組み込みます。社外に出す情報なので、公開前に回答内容の検証を人が行う体制も合わせて必要です。

複数部署をまたぐ業務では、プラグイン(Marketplace)で外部サービスとの連携を追加し、Workflowで各部署の手順の違いを吸収します。監査要件のある業務は、Self-hostedであるエンタープライズ版の認証・監査ログ機能が前提になります。

確かめ方

「向く業務」の見極めは、その業務が週にどれくらいの頻度で発生し、手順を言葉で説明できるかで判断します。手順が担当者ごとにバラバラな業務は、Difyで組む前にまず手順をそろえる作業が必要です。

社内文書のRAGチャットボットのように「AIに社内情報を検索させて答えさせる」仕組みそのものの解説は、AI社内検索とは|仕組み・メリットと選び方5項目で扱っています。

Difyと他のノーコードAIエージェントツールとの違い

Difyは、ナレッジパイプラインを軸にしたRAGチャットボット作りに強みがあるノーコードツールです。同じくノーコード・ローコードでAIエージェントを組めるツールには、業務システム間の連携に強いワークフロー自動化ツールがあります。ほかにも、既存の業務基盤の中でエージェントを作る、CRM・グループウェアに組み込まれたAIエージェント構築機能があります。

Difyはナレッジパイプラインが独立した主要機能として用意されており、社内文書を読み込ませたRAGチャットボットを組む工程がまとまっています。一方、業務システム間の連携を軸にしたワークフロー自動化ツールは、既存の基幹システムやSaaS(=インターネット経由で使うソフトウェア)同士をつなぐ処理に強みがあります。CRM・グループウェアに組み込まれたAIエージェント機能は、その基盤をすでに契約している会社であれば、追加のツール導入なしに始めやすいという特徴があります。

Difyワークフロー自動化ツールCRM・グループウェア組み込み型
強み社内文書を読み込ませたRAGチャットボットを組む工程が独立した機能としてまとまっている既存の基幹システムやSaaS同士をつなぐ処理に強い契約済みの業務基盤の中で追加のツール導入なしに始めやすい
向いている状況扱いたい情報が社内文書中心のとき業務システムの連携が中心のときすでにその基盤を契約している会社

どのツールが自社に合うかは、扱いたい情報の種類(社内文書中心か、業務システムの連携中心か)と、すでに契約している基盤の有無で変わります。ツールごとの詳細な機能比較・料金比較はAIエージェント比較|種類・選び方・おすすめ14選で扱っています。

確かめ方

最初に自動化したい業務が「社内文書を検索して答える」ことか、「複数の業務システムをまたいでデータを動かす」ことかを、まず1つに絞ってください。前者ならDifyのナレッジパイプラインが、後者ならワークフロー自動化ツールが出発点になりやすいです。

Difyの始め方

Sandboxプランでの試用は、大きく3ステップです。

① アカウント作成

Dify公式サイトからアカウントを作成し、Sandbox(無料)プランで利用を開始します。

② テンプレートまたはワークフローの作成

用意されたテンプレートを使うか、Workflow機能で自社の処理手順をゼロから組み立てます。

③ ナレッジの読み込みとテスト

ナレッジパイプラインに社内文書を読み込ませ、実際に質問を投げて回答の精度を確かめます。

始め方は3ステップ。Sandboxで試してから本番プランへ

Difyの始め方3ステップアカウント作成、テンプレートまたはワークフローの作成、ナレッジの読み込みとテストの3ステップを順に示す図。3ステップ完了後、本番利用が必要ならProfessional以上のプランへ切り替える。 ① アカウント作成Sandbox(無料)で開始 ② テンプレート/Workflowの作成 ③ ナレッジの読み込みとテスト→ 本番はProfessional以上へ 3ステップは行き来してよい(テストで足りない部分をテンプレートに戻って直すなど)

図の内容: ①アカウント作成(Sandbox)→②テンプレートまたはWorkflowの作成→③ナレッジの読み込みとテスト、の3ステップ。本番利用が必要になった段階でProfessional以上のプランへ切り替える。

確かめ方

Sandboxの200クレジットはProfessional・Teamのような毎月の付与ではありません。ただし公式は、使い切った後は自分のAPIキーに切り替えて使えると案内しています(Dify公式料金ページ・2026年9月3日参照)。

導入前に確認すべき注意点

Difyを導入する前に、正直に確認しておきたい点が3つあります。

1つ目は、セルフホスト版(エンタープライズ版・コミュニティ版)を選ぶ場合、サーバーの管理・ソフトウェアの更新対応は自社の役目になることです。クラウド版のようにDify側が管理してくれるわけではないため、社内にサーバー運用ができる担当者がいない場合は、外部の実装パートナーへの依頼か、クラウド版の選択が現実的です。

2つ目は、コミュニティ版のライセンスが純粋なApache 2.0ではないことです。公式GitHubリポジトリには「Dify Open Source License, based on Apache 2.0 with additional conditions(Apache 2.0をベースに追加条件を加えたDifyオープンソースライセンス)」と明記されています。商用での再配布や、自社サービスへの組み込みを検討する場合は、追加条件の内容を必ず自社で確認してください。

3つ目は、大量処理を本番規模で運用する場合、Sandbox・Professionalの上限では足りなくなる可能性があることです。メッセージクレジットやアプリ数の上限に達すると、Team以上のプランやエンタープライズ版の検討が必要になります。想定する処理量を先に見積もっておくと、途中でのプラン変更を減らせます。

確かめ方

セルフホスト版を検討する場合は、社内のサーバー運用担当者に「Dockerで動くアプリケーションの更新・障害対応を、現状の体制で追加で引き受けられるか」を先に確認してください。答えが「いいえ」なら、クラウド版から始めるのが安全です。

Difyを今すぐ検討しなくていい会社と、この記事に含まれないこと

次のいずれかに当てはまる会社は、Difyの検討より先にやることがあります。

  • AIで自動化したい業務がまだ具体的に決まっていない(業務の棚卸しが先です。AIエージェントとは?発注者が知るべき仕組みで全体像を確認してください)
  • 社内にAIツールを試したり運用したりする担当者が誰もいない(担当者がいない状態でツールだけ導入しても定着しません)
  • 扱う情報の機密性が高く、社内のセキュリティルールがまだ整っていない(ルール整備が先です。中小企業の生成AIセキュリティを参照してください)
  • そもそも生成AIを業務で使ってよいかの社内合意が取れていない(AI導入の社内説得を参照してください)

この記事に含まれないこと:

まとめ|Difyは選択肢の1つとして知っておく段階

Difyについて、この記事で書いた内容を整理します。

  • Difyは「本番対応のエージェンティックワークフロー構築プラットフォーム」。運営会社はLangGenius, Inc.で、公式GitHubのスター数は154.3k
  • デプロイ形態はクラウド・エンタープライズ・コミュニティ版の3種類。自社のインフラ管理力とセキュリティ要件で選ぶ
  • 主要機能はWorkflow・Agent・ナレッジパイプライン・プラグイン・公開とモニタリングの5つで、この順につながってAIアプリが完成する
  • 料金はSandbox(無料)・Professional(年590ドル)・Team(年1,590ドル)の3プラン
  • 向く業務は社内FAQボットや社内文書のRAGチャットボットなど、決まった手順で情報を検索・処理する業務
  • コミュニティ版のライセンスは純粋なApache 2.0ではなく、セルフホスト版はサーバー管理が自社の役目になる

次のアクションは、3つのうちどれか1つで構いません。

  • 今日: 自社が最初に自動化したい業務を1つ書き出し、この記事の「向く業務」の表と照らし合わせる
  • 今週: Sandboxプランでアカウントを作り、テンプレートを1つ触ってみる
  • 今月: セルフホスト版が必要かどうかを、社内のサーバー運用担当者に確認する

Difyが自社に合うかどうかは、業務の内容とセキュリティ要件次第で答えが変わります。判断に迷う場合は、無料相談で自社の業務に当てはめた検討材料を一緒に整理できます。

Summary in English

Dify is an agentic workflow development platform operated by LangGenius, Inc. Dify officially describes itself as a “production-ready platform for agentic workflow building,” allowing users to build agentic workflows and RAG (retrieval-augmented generation) pipelines on a unified collaboration canvas without writing code. As of September 3, 2026, its official GitHub repository has 154.3k stars. Dify offers three deployment options: Cloud (Managed, hosted by Dify with no infrastructure management required), Enterprise (Self-hosted, running on-premises or in a VPC, with SSO/SAML, RBAC, audit logs, and SOC 2 Type II plus ISO 27001 certification), and Community (Open-Source, self-hosted via Docker under a license based on Apache 2.0 with additional conditions — not pure Apache 2.0). Its five core features are Workflow (visualizing prompt logic into an executable path), Agent (building agents equipped with skills, tools, and knowledge), Knowledge Pipeline (preparing the context an AI app depends on), Plugins/Marketplace (consolidating the AI stack into one workspace), and Publishing & Monitoring (deploying the same logic as an app, API, or tool). Pricing has three tiers per the official pricing page: Sandbox (free, 200 message credits that are not a monthly allowance, 1 member, 5 apps, 50 knowledge documents, 50MB storage), Professional ($590/year, 5,000 message credits per month, 3 members, 50 apps, 500 documents, 5GB storage), and Team ($1,590/year, 10,000 message credits per month, 50 members, 200 apps, 1,000 documents, 20GB storage). After the Sandbox credits are used up, users can switch to their own API key. Dify suits use cases such as internal FAQ chatbots and document-based RAG chatbots, where its Knowledge Pipeline is a core strength compared with workflow-automation tools focused on connecting business systems, or AI agent features built into existing CRM/groupware platforms. Before adopting Dify, companies should confirm who will manage self-hosted servers, review the non-standard open-source license terms, and estimate whether usage limits will require an upgrade to Team or Enterprise.

次に読む

更新履歴

  • 2026-09-03: 初版公開。Dify公式サイト・公式料金ページ・公式GitHubリポジトリの内容(2026年9月3日取得)を反映
  • 次回更新予定: 2026年11月(料金プランの内容とGitHubスター数を再確認します)

本記事は2026年9月3日時点のDify公式サイト・公式料金ページ・公式GitHubリポジトリの表示内容に基づきます(公開日: 2026年9月3日)。料金・機能・ライセンス条件は変更されることがあるため、契約前に必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

参考・出典

  • LangGenius, Inc.「Dify」 https://dify.ai/ja(参照日: 2026年9月3日)
  • LangGenius, Inc. 料金ページ https://dify.ai/pricing(参照日: 2026年9月3日)
  • LangGenius, Inc.「langgenius/dify」GitHub公式リポジトリ https://github.com/langgenius/dify(参照日: 2026年9月3日)
  • 当社調査: 「Dify とは」の月間検索量と検索結果上位10件の顔ぶれ(DataForSEO・kw_score.py、2026年9月2日)

よくある質問

Difyとは何ですか?
Difyは、AIアプリを画面上の操作で組み立てられるエージェント開発プラットフォームです。Dify公式は自社を「本番対応のエージェンティックワークフロー構築プラットフォーム」と説明しており、Workflow・Agent・ナレッジパイプラインなどの部品を1つの画面(コラボレーションキャンバス)の上で組み合わせてAIアプリを作れます。運営会社はLangGenius, Inc.です。
Difyの読み方は何ですか?
公式サイト・公式資料に読み仮名の記載はありません。資料やメールにはアルファベット表記の「Dify」のまま書くのが無難です。
Difyは無料で使えますか?
無料のSandboxプランがあります。メッセージクレジット200(月ごとの付与なし)、チームメンバー1人、アプリ5個、ナレッジ文書50件、ストレージ50MBまでという条件つきです。クレジットを使い切った後は、自分のAPIキーに切り替えて使えます(Dify公式料金ページ・2026年9月3日参照)。本格的に複数人・複数アプリで使うにはProfessional以上への切り替えが前提になります。
Difyの月額料金はいくらですか?
月払いならProfessionalが1ワークスペース月59ドル、Teamが月159ドルです。年払いに切り替えると590ドル・1,590ドルになり、公式表記で17%安くなります(Dify公式料金ページ・2026年9月3日参照)。
Difyは生成AIサービスとどう違いますか?
Difyは生成AIモデルを部品として組み込み、画面操作でAIアプリを作る開発プラットフォームです。対話型の生成AIサービスそのものとは役割が違います。
Difyは安全ですか?
デプロイ形態によって条件が異なります。エンタープライズ(Self-hosted)版はSSO/SAML(=社内の1つのアカウントで複数サービスにログインできる仕組み)・RBAC(役割ごとのアクセス権管理)・監査ログに対応し、SOC 2 Type II + ISO 27001の認定を受けています(Dify公式サイト・2026年9月3日参照)。無料のクラウド版やコミュニティ版で扱う情報の範囲は、自社のセキュリティ基準に照らして個別に確認する必要があります。
Difyで何ができますか?
Workflow(プロンプトの処理手順を可視化して組む)、Agent(ツールやナレッジを備えたAIエージェントを作る)、ナレッジパイプライン(AIアプリが参照する社内情報を準備する)、プラグイン(外部サービスと連携する)、公開とモニタリング(作ったものをアプリ・API・ツールとして展開し状況を確認する)の5つが主要機能です。組み合わせて、社内FAQボットや業務の自動処理といったAIアプリを作れます。
Difyの運営会社はどこですか?
LangGenius, Inc.です。公式サイトのフッターに「© 2026 LangGenius, Inc.」と表記されています(2026年9月3日参照)。GitHub上の公式リポジトリでオープンソース版のコードを公開しており、2026年9月3日時点でスター数は154.3kです。
Difyのコミュニティ版はApache 2.0ライセンスですか?
純粋なApache 2.0ではありません。公式GitHubリポジトリには「Dify Open Source License, based on Apache 2.0 with additional conditions(Apache 2.0をベースに追加条件を加えたDifyオープンソースライセンス)」と明記されています(2026年9月3日参照)。商用利用や再配布を検討する場合は、追加条件の内容を必ず自社で確認してください。

AI Expert 編集部運営: Orga合同会社

非エンジニアの運営者が、自社の営業(リスト作成・文面・送付・資料・日報)をAIで毎日動かしながら書いています。中小企業のAI適用診断・実務題材型AI研修・プロAI人材のマッチングを提供。

この記事の検証方法: 数字・価格・仕様は一次情報(公式ドキュメント・公式料金ページ)か自社の実測だけを使い、出典に参照日を付けています。公開前に機械検証(verify_post)と、書き手とは別のAIによる事実照合を通しています。

この記事の検証環境: デプロイ形態3種の説明・主要機能5つ・料金3プランの数値・運営会社名は、Dify公式サイト(dify.ai/ja)と公式料金ページ(dify.ai/pricing)を2026年9月3日に取得して確認しました。GitHubのスター数とライセンス表記は公式リポジトリ(github.com/langgenius/dify)を同日に確認しました。公開前に、書き手とは別のAIが出典と1つずつ照らし合わせました。

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